ピースボートの夏のクルーズ(8月〜12月)の最大の目玉はオーロラです。ピースボートは「5日間、北極圏アイスランドの周辺を船で周る」と、オーロラチャンスと呼んで大々的に宣伝しています。「船だからこそ、1番見やすい場所に移動するので、高確率で見れます」って感じに。航海予定地図を見ると、アイスランドの周りを一周する地図になっています。
とても楽しみにしていました。
しかしこれについて物申したいです。
↑121回(2025年)夏クルーズの宣伝動画の写真。
「今回と同様にアイスランドを5日間周遊します」と言っているが…
私が参加した2023年夏のクルーズ。
アイスランドの周りを一周なんかしてないです!
カナダのケベック→アイスランドのレイキャビク→イギリス(スコットランド)のグリーノックという航海でしたが、
ケベック→アイスランド間は「全速力で」真っ直ぐ移動しただけ。
アイスランド→グリーノック間も真っ直ぐ移動しただけ!
オーロラベルトと呼ばれる北緯66度以上には3日間しかいませんでした!
しかもそのうちの一日はレイキャビク港で一泊してるだけ。雲の合間を移動したりなんかしないし、港は明るいです。
ピースボート側の言い分としては、悪天候のため。というのがあるとは思います。悪天候で航海に時間がかかったから仕方ない。悪天候でどうせオーロラは見えないから真っ直ぐグリーノックに向かった、など。
しかし、ケベック→アイスランド間は7日間あり、常に全速力でした。にも関わらず、3時間も遅れて到着しています。悪天候が言い訳にしては、ギリギリ過ぎると思います。そもそも、北極圏の海が荒れるのは当たり前ではないのか?
荒れた海を全速力。船内はこの旅最大の揺れでした。船酔い続出。
仮に、超絶天候が良かった場合、予定通りアイスランドを一周できたとしましょう。少しでも悪天候になったら不可能なスケジュールにしておいて、実際今回のようになったとしても、「悪天候だから」と一言で済ませて、一切の謝罪も無し。いかがな商売かと思います。法に詳しくないから強く言えませんが、正直詐欺なんじゃないかとさえ思ってしまいます。
ピースボートは非営利団体で、平和、環境を語るのなら、金儲け至上主義の一般企業みたいなセコいことをしないで、しっかり乗客に向き合った商売をするべきだと思います。
ピースボートはたくさんの金持ちリピーターによって支えられているかも知れません。
しかし、「一生に一度の世界一周旅行」と思って、大金と時間をピースボートに使った人もいます。そういった人たちを裏切るかのように、
「過大広告して乗せちゃえば、乗った後のことなんか知らない」、と感じてしまうような船内でのクレーム対応っぷりは残念で仕方なかったです。
一般企業ならまだわかりますが、非営利団体がこれとは…悲しかったというのが一個人の感想です。
ちなみにピースボートは非営利団体ですが、お金はジャパングレイスという旅行会社の業務委託費で運営しています。
そしてジャパングレイスは非営利団体ではありません。正直、ピースボートというよりジャパングレイスの評判がとても悪いです。
ただ、ピースボートがジャパングレイスをパートナーとして選んでる限り、両者ともに責任はあるかなと思います。
色々書きましたが、世界一周船旅は貴重ですし、ピースボートとジャパングレイスにはこれからも頑張ってもらいたいです。
そして、これから乗る人は、この記事を見ることで私のように過度な期待をして悲しい気持ちになることなく、楽しい世界一周船旅を満喫してきてほしいと思います。
オーロラ観測について補足します。
そもそも色のついたオーロラを「肉眼で」見るのは、かなり難しいようです。実際、本クルーズでも肉眼では白い湯気や雲みたいなオーロラが小さく見えただけです。iPhoneか、高性能カメラを通して撮影すると、緑や紫に色付いて見えるだけです。ちなみにiPhone以外のスマホでは何も写りません。肉眼だと雲や靄なのかオーロラなのか判断が難しかったので、私はiPhoneをオーロラ識別機と呼んでました。
また、オーロラを見るならアイスランドより、カナダのイエローナイフや、スウェーデンなどの方がより条件は良いようです。